9.子宮・卵巣の病気(P.2)

婦人病(子宮筋腫等)を複数抱えているため医師から早めの妊娠を進められました。

(いずれ手術をしなければいけない可能性が高く、結婚していたため)
妊娠経過は順調でしたが、過去に開腹手術を数回受けていること(癒着の可能性)、子宮筋腫が大きく赤ちゃんが下がってこれない可能性があることを指摘されました。
成功すれば産後がラクとのことで、ダブルセットアップでの普通分娩を決めました。
(子宮にはメスが入っていなかったため)
過去の開腹手術で脊髄麻酔で酷い目にあったため、産声はあきらめ帝王切開の時は全身麻酔で手術をお願いしました。(私としては重要でした)
※過去の手術で脊髄麻酔を使用した際、副作用で頭痛が酷く、なかなか抜けなかったため。

1日目 陣痛がきたものの、微弱陣痛で子宮口がなかなか開かない。
     その上、赤ちゃんの下がりも悪いとのこと。
2日目 陣痛促進剤を使うことに決定。朝の8時からスタート。(この時点で家族には
     午後の4時までに出産にいたらなければ母体の体力を考え帝王切開すると医師から
     伝えられる。)陣痛が付き、子宮口が開くも赤ちゃんが下がらず、破水させるも
     赤ちゃんが下がりきらず帝王切開決定。
入院は2週間でした。
一応緊急帝王切開だったのですが事前に指摘されていたため満足のいくお産でした。
私の場合、過去に開腹手術を複数受けていること、産後さらに手術を受けなくてはいけない可能性があり、帝王切開で赤ちゃんを産んでしまうと 状況によっては妊娠、出産自体が危険になってしまうため医師ががんばってくれました。(癒着等のため)


子宮筋腫の手術か妊娠かで迷っている場合私のように妊娠を先にしてしまうのもお勧めです。
子宮に傷が付いてしまうと普通分娩は高い確率で出来なくなってしまうそうなので。
私の場合妊娠中、帝王切開の可能性は指摘されてはいましたが、子宮筋腫があってもたいていの方が普通分娩で生めるそうなので。

子宮に傷がなかったため出産方法に幅があったのは良かったと思っています。


妊娠検査薬で陽性がでたので、産婦人科に行きました。
そこでお医者さんに、「妊娠はしていますが、大人のこぶし大の筋腫があります。」と告げられました。
お医者さんの話によると、そのこぶし大の筋腫は子宮口にすっぽりとはまり込んでいて、自然分娩はまず不可能で、おまけに妊娠中も早産の危険性がある、とのことでした。
それまで、生理痛もほとんどなかったのでとてもびっくりしました。

でも、妊娠中は、筋腫の存在を忘れてしまうくらい順調でした。
検診で計測してもらうたびに少しずつ大きくなっていった筋腫は、最終的には直径1012cm、新生児の頭ほどの大きさにまで成長しました。
お腹の上から触っても、ゴロゴロと硬いものが手に触れるくらいでした。

「お腹を開いたついでに筋腫もとってほしい」とお医者さんにお願いしたところ、
「筋腫のくっつき方にもよるが、ほとんどの筋腫を取り除く手術は時間もかかるし出血も多い。
体に負担がかかるので、帝王切開のついでにはできません。」と言われました。
そんなものなのか、と思い、ついでの手術はあきらめることにしました。

そして、帝王切開の当日、浣腸を済まし手術室へ運ばれました。
麻酔は部分麻酔でした。
手術中は痛みはありませんでしたが、お腹をぐいぐいを押される感じ、胃の辺りから何かを引っ張り出す感覚がありました。
途中気分が悪くなり、「吐きそうなんですけど」と近くの看護婦さんに訴えると、麻酔科の先生が何か処置をしてくれ、気分がよくなりました。
そうこうしているうちに、赤ちゃんが引っ張り出されあっという間に産まれました。
所要時間は15分ほどだったと思います。

その後、なかなか縫い始めないな、と思っていたら肉のこげるような焦げ臭い匂いが漂い始めました。

あれ?と思っていると、担当の先生が若い見習いの先生に「大きな筋腫だろー」と自慢げに言っていました。
筋腫はくだのようなもので子宮にくっついているタイプだったので簡単に取り除くことができたようです。
後で筋腫のポラロイド写真を見せてもらいましたが、ピンクの血管が網の目のように張りめぐらされた、大きな肌色のソフトボールのようでした。

こんな物が赤ちゃんと一緒にぐんぐん大きくなって言ったかと思うと、とても不思議な気持ちでした。

手術後、集中治療室に運ばれ、父母や夫と赤ちゃんのビデオや写真を見ながら談笑しました。(まだ麻酔がしっかり効いていました)
その後一人になり、麻酔が切れてくるにつれて下腹部やら脇腹やらが燃えるように熱く痛くなってきました。
我慢して寝てしまえ!と眠ろうとしましたがとても眠れそうになく鎮静剤を打ってもらいやっと少し眠りました。

傷口が痛かったのは、その夜がピークで翌日には歩けるようになっていました。

帝王切開でも、自然分娩でも赤ちゃんにとって最良の方法を選ぶことが大事なのかな、と思いました。

 


安定期に入る前からお腹が張りやすく、注意して過ごしていましたが、
37
週の検診の時、前からおりものが水っぽかったのが気になって調べてもらったら破水していたので、急きょ入院する事に。
初期の中毒症の症状も出ていたので、産めると思うと嬉しかったです。


入院してレントゲンを撮ると、赤ちゃんは産道のほうにではなく、お尻のほうに向かって進もうとしていると先生が説明してくれました。
だから、もしかしたら帝王切開になるかもよ・・と。

まる2日間、促進剤を打っても、オヘソの横の大きな筋腫が痛むばかりで陣痛は来ませんでした。
破水もしているし(しかも、いつしたかわからないし)、予定通りというか緊急というか、帝王切開となりました。

オペは、死にそうなほど痛かったけど、気絶寸前のギリギリのところで、赤ちゃんの産声を聞けました。
そのあとすぐ、全身麻酔にしてくれたのですぐに眠りに落ちました。

「ライトの鏡で見てみる?筋腫、大きいよ~」先生にそう言って起こされたけれど、
「見ない・・・。寝る・・・。」そう言ってまた寝ました(笑)

麻酔から覚めたのは、オペが終わり部屋を出るときでした。
寒くて寒くて、どうしようもないほど震えていました。
先生が、ビンを掲げて私に何か言っていました。
「卵巣に膿腫があったから取りましたヨ。」
???
その時は、何を言われているのかわからなかったけど、後になって思い出してわかりました。
今まで大きな子宮に隠れていた卵巣膿腫を開腹によって見つけることが出来たのです。
私は、赤ちゃんがこの病気を知らせるために、わざと降りてこなかったんだ・・ 
ママを助けてくれたんだ・・そう思いました。

オペの夜の痛みは、想像していたよりも平気でした。
次の日は導尿の管を早く抜く為にも、早く授乳室に行く為にも、がんばって起き上がり動き回りました。
すごく痛かったけど、気が張っているせいか、さほど大変ではありませんでした。
オペから10日後に退院しました。


わたしの場合、不妊治療の顕微受精で妊娠したため、貴重児だったことと、
最初の妊娠で流産したこと、高齢なこと、そしてその時に子宮筋腫が悪化して、子宮筋腫核摘出手術を受けていたため、陣痛が起こると子宮破裂の危険があることから帝王切開で出産することになりました。

妊娠するまでに、随分苦労し,時間も掛かったこともあって、出産の方法にはとくにこだわりはありませんでした。
というより、安全に出産できるなら、無事に子供が生まれてくれるなら、どんな方法でもかまわないと思っていました。
早くから、「
妊娠する前から出産する方法は帝王切開になりますよ。」と言われていたこともあって、早くからもうわたしの中では、帝王切開で出産するイメージしかなく、自然分娩のことは全く考えてもいませんでした。

そして、出産しましたが、帝王切開でよかったと思っています。
なによりも、子供が無事に生まれてきてくれることを一番に望んだからです。

現在、7ヶ月になりますが、すくすくと元気に育っています。
帝王切開なので、頭の形がいいです。

帝王切開の手術は、思っていたより楽でした。
産声もちゃんと聞きました。
おなかから、ズルッと出てくるのもかんじました。
そして、とても感動しました。涙がでました。止まりませんでした。
だから、なんら変わらないと思っています。


初めての妊娠で、近くの個人病院で診察を受けたところ、

「妊娠しているけどかなり大きめの子宮筋腫がある」と言われ、親に勧められて総合病院で再度診察を受けました。
筋腫の大きさは11cm×11㎝とかなり大きめで、流産、早産のリスクが高いと言われ、その後2週間に1度診察に行きました。
8ヶ月の検診で、筋腫が産道近くにあって自然分娩は無理なので、37週での予定帝王切開が決まりました。
それまでは何事も無く順調だったのですが、妊娠後期に入ると、筋腫のせいで子宮の中が狭いので、赤ちゃんの発育があまり良くないと言われとても心配でした。

念のため手術日2週間前から管理入院しました。
入院中に、400ccの貯血を2回しました。
子宮筋腫を合併していると、出血が止まらない場合があるとのことでした。
また、筋腫が大きいので、今回は一緒に切らないと言われました。
妊娠中に筋腫をとると、出血が多くなるのでリスクが高いそうです。
今度筋腫をとる事を考えて、今回の手術は縦切りで行うことになりました。
手術前日は、剃毛(なぜかへその中まで掃除された)、麻酔のアレルギーテストがありました。

夕方下剤を飲んで、寝る前には安眠剤を飲んでぐっすり寝ました。

そして当日。もちろん絶食です。朝6時に浣腸。9時半から点滴。
12時半に筋肉注射を肩に1本打ってから、手術室へ・・・ドキドキ。
手術室にはBGMにポピュラー音楽が流れていました。
13時に手術開始。麻酔は腰椎麻酔と硬膜外麻酔でした。
麻酔をするのは主治医の先生(わりと若め)で、麻酔科の先生が立ち会っていたのですが・・・。
1回目に失敗されてしまいました(泣)。

位置がずれたようで、腰に注射を打った瞬間無意識に右足が「びよーん」と伸びてすごく怖かった。
私の体勢を整え、2回目で成功。左半身からぼわーんと熱くなってきました。

 

それからすぐにお腹を縦に切られるのがわかりました。
生まれる直前に、おへその上のあたりをぎゅうぎゅう押されました。
麻酔をかけているのにすごく感じるので「痛い~!」と思わず声が出ました。
「もう少しで生まれるよ!」と言われてすぐに産声が聞こえました。


生まれたのは1時50分でした。

看護婦さんが、赤ちゃんをきれいに洗って私の顔の横に連れてきてくれました。
2406gの女の子で、思ったよりも大きかったです。
最後の縫合で、下から上にホッチキスのようなもので止めていくのですが、上にいくほど感覚が強く、怖くてパニックになってしまいました。
麻酔科の先生が「上にいくほど麻酔の効きがうすいからね~。もう少しだからね~。」と言っていましたが・・・。

 

14時30分頃に手術終了。導尿と、点滴が腕、腰に。
しばらくして先生から説明がありました。
筋腫が子宮口の近くにあるので「悪露」が出にくいかもしれないことと、子宮の収縮が普通の妊娠よりも悪いので、授乳を積極的するように言われました。
「あんな筋腫があってよく妊娠できたね」とも言われました。
あと「わかったと思うけど、麻酔1回失敗しました。」と失敗を認めていました。
まあ無事に生まれたから、良かったことにしよう・・・。
貯血した血はは手術中に400cc輸血し、残りの400ccは後日体に戻されました。
その夜は看護婦さんが1時間おきに来るのと、眠りかけたらお腹が「びりっ」と痛んで目が覚めるのでほとんど眠れませんでした。

手術翌日の朝から、流動食が出ました。

寝返りをうとうとすると、体中が痛い、上を向いていると腰が痛い・・・。
夜に導尿を抜きました。それか歩行器を使ってよろよろと初めてのトイレに行きました。その夜は少し眠れました。
手術2日目には、点滴を引きずって歩けるようになりました。
朝からおっぱいが張ってきて、夕方の点滴が終わってから初めて授乳に行きました。
その日の夜は久しぶりにぐっすり眠れました。

 

その後は授乳中心の入院生活で、3日目の夜に突然「祝い膳」として赤飯やらケーキやらが出てきましたが、翌日の朝にはおかゆにもどったので???でした。

5日目と6日目に半分ずつ抜糸して、7日目にやっとシャワーの許可が。
退院は当初10日目にOKだったのですが、乳腺炎をおこしてしまい、結局14日目に退院しました。

心配していた悪露は1ヵ月検診の頃にはほとんどなくなり、子宮も筋腫はあるものの、妊娠前の状態に戻ったようです。
今回は無事出産できましたが、次の妊娠ではどうなるかわからないので、早めに筋腫を取ったほうが良いと言われました。
手術は半年後にはできるとのことです。
断乳してからと思っているので、1年後位を考えていますが、今のところ入院・手術・麻酔はこりごりなので、考えたくないです・・・。
けれど辛い経験も、すくすくと育つ赤ちゃんを見ていると本当に忘れます。
今は子宮筋腫を教えてくれたこの子に感謝しながら育てています。


今回の妊娠で、卵巣腫瘍がみつかったのは、妊娠初期でした。

腫瘍とは言っても卵巣の中に水がたまる現象で、妊娠の経過とともにしぼむことが多く、前回の妊娠でも何も異常がなかったこともあり大丈夫だろうと気にもとめてませんでした。
が、たいてい萎んでいくはずの腫瘍が初期には5センチあったものが何故か7センチに拡大。
しかもそれがねじれてしまい今回の緊急出産となりました。

異常に気が付いたのは11月16日の夜。
11月30日に帝切することは決まっていたので(前回逆子で帝切している為)、オペの為の説明と検査(後期血液検査等)をする為産婦人科で診察待ちをしているときでした。
急に腰の辺りに激しい痛みが出始め、気分が悪くなってきたので少し横になって休ませてもらうことに(運が良いのか悪いのか別の方のの出産が入り、診察がストップしていた)。
気分が悪くなる直前にしていたNSTではお腹の張りが見られなかったので、もしかしたら陣痛がくる前触れかもね~と看護婦さんに言われてドキドキ。
陣痛なるもの経験したことがなかったので、この時はこれが陣痛なのかああとチョッピリドキドキ。
なんとか診察も終え、一応出産の兆候はなさそうさので、
家に帰って様子を見ることに。
が、家に帰っても気分は良くなるどころか更に悪化。

嘔吐の連続でトイレから出ることすら出来ず、しばらくトイレの主に。
落ち着いた頃を見計らってあわてて病院に(この時深夜)。

病院について診察するが、具体的な原因がなかなか分からず肝臓や胃やら
あらゆる臓器を超音波でチェック。
そのうち、そういえば卵巣腫瘍あったっけって
話になって初めて原因発見。
超音波では詳しく分からないが、腫瘍がねじれてしまった場合、卵巣に血液が行かなくなってしまいその結果、激しい腰痛(立つのがやっと)と痛みからくる嘔吐(人間の身体は痛みが強すぎると反射的に失神または嘔吐という症状がでるらしい)という症状があらわれたらしい。

しかも、7センチもある腫瘍は大半が悪性の腫瘍であることが多いので、念の為に検査もしたほうがいいと。結果が分かり、急遽入院。
そして次の日の朝には個人病院では手をうてないからと言われ救急車で総合病院に転院。
到着して内診台に上がって超音波を見たと思えば「お母さんの体のほうが危険なので今から手術してしまいましょう」と有無を言わさず手術室に直行。
帝王切開自体は2回目だし、何日が後には手術も控えてたから心の準備はしていたはずなのに、次から次へと起こることに完全にパニック状態になり、不覚にも手術室入る前には涙ボロボロ。

胎児のほうは36週に入ったばかりで未熟児だったらと心配しましたが、なんとか無事出産。
上の子も周りの方々の協力でなんとか入院中は乗り切ってくれました。
結果的に腫瘍自体は良性だったのですが、転移しやすいタイプなの、また同じ事が起こらないとも言えず、無事出産した変わりに大きな爆弾をかかえてしまった心境です。

出産直後は見知らぬ土地への転院と結果的に自分のせいで未熟児で産んでしまったことで毎日泣いていましたが、
今となっては大変だったね~と笑って
話せるようになりました。

今回痛感したのは、一人目で何もなくても次の出産も何事もないとは言い切れないこと。
そして、転院先が家から遠い市外にしかなく、家から近くて便利で選んだ産院が結果として受入先の問題で遠くて不便になってしまったこと。。
個人病院でかかってる人は提携先の病院を一応チェックしておいたほうがいいと思います。
あとは、必ずしも自分が多数派にはならないぞということです(今回は稀なケースとは思いますが)。
妊娠て自分の体だけではなく、大切な自分の子供の命を預かること。
過敏になりすぎる必要はありませんが、初期にこんなこと言われてたっけとか、たまに思い出してみて主治医の先生に確認とってもいいと思います。