52.破水後安全のため

H129月に妊娠発覚。と同時に右卵巣が腫れているのも分かりました。
スグに検査をして「卵巣嚢腫」と分かりました。(98%は良性、2%は悪性)
「5ヶ月に入れば、子宮が大きくなって捻転を起こす心配はなくなるから。」と言われていたのですが、11週と6日で痛みを覚えてスグに病院へ。
色々調べて「盲腸か捻転を起こしているでしょう。」と言われて緊急手術をする事に。

恐怖と子供の事が気になった私は泣いていたのですが、主治医に

「お母さんがまずちゃんとしないでどうする!」と言われて我に返りました。
予想通りに茎捻転を起こしていて、右卵巣と卵管を摘出しました。

その後は順調に経過して、臨月を迎えて予定日を過ぎた真夜中に「ちょろちょろ破水」 に気が付き、病院へ行きました。
特に陣痛もなく子宮口も閉じていて、朝を迎えました。
破水をしているのに陣痛が微弱なので促進剤と子宮口を柔らかくする薬の点滴を開始しました。
初めに「破水をしているので、感染症の問題で3日後までに出てこなければ切ります。」
と言われたのですが、薬を使っているんだから大丈夫と思っていました。

しかし薬で陣痛は次第に強くなるのに、子宮口もなかなか開かず、痛み等でご飯もあまり食べられない状態でした。
(夜は人が手薄になるので点滴を辞めてました。)時間だけが過ぎていきました。
時間が経つに連れて、「何で出てこないの??」ばかり考えていました。


そして期限の最終日「今日生まれなかったら、切りますね。でも頑張ってね。」と点滴を開始。
15時過ぎには1分半間隔の陣痛と8センチ開大まで行きました。
が、突然陣痛と陣痛の間のインターバルに母体が「ガタガタ」と振るえ出しました。
陣痛で苦しんでいる間を縫って、内診してこのまま産めるか調べていたのですが
お腹の子は降りてこずにちょっと無理そうだし、また主治医も看護師も今まで
促進剤を使っていてこのような状態になった妊婦を見たことがなく
「破水から3日経っている」、「子供が降りてきていない」、「母体がガタガタ震えている」
と3つ揃っていたので、何かあってからでは遅いと言う主治医の判断で緊急帝切に切り替わりました。

夕方にも関わらず、あっという間に準備が整い座薬で促進剤の効果が消えた時には安心しましたし、「ガタガタ」も止まりました。

「やっと子供に会える。」と「苦しみからの解放」で本当にホッとしました。
腰椎麻酔なので、主治医と話しながらの出産でした。
元気に産声を上げた我が子と少し対面後、子供は連れて行かれました。

病室に戻り、暫くすると主治医が来ました。
「ぶろっこり~さんは白いけど、ご主人ももしかして色白かな?」と聞かれて「はい、白いって言われてます。」と言うと納得顔の主治医。
「そうだったのか~。いやね、赤ちゃんが本当に白くてね、酸素が足らなくなると白い赤ちゃんが
生まれてくるんで焦って全身調べちゃったよ。でも何処にも異常はなかったんだよ。だからもしかしてって思って。
判断を間違えてしまったかと、本当にビックリしたよ。でも良かったね、無事に生まれて。」

主治医も始めての経験だったので製薬会社に問い合わせると言っていたのですが、一ヶ月検診で聞いてみたら「忘れてた」と言っていました。
なので何故そうなったのかは未だに謎ですが、きっと私の体力の限界だったのだと思います。

(食べてなかったのもあるし、精神的にも辛かったので。)