14.臍帯が短くて

出産予定日が近づいてもさっぱり子宮口が開かなくて、毎週のように薬を入れてもらっていましたが全く駄目でした。
予定日を1週間過ぎ、とうとう誘発させてだしましょう、ということで入院し、一日陣痛を誘発してもらい、人工破水も行いました。
注射も何本も打ったのに7cmしか開かず、その日は誘発を止め、次の日に持ち越しとなりました。
でも破水してるから自然に陣痛はきていて、痛みを我慢して病室にいましたがあまりに痛くて結局分娩台の上でNSTをつけて休んでいました。


ところが明け方になって、陣痛が来るたびに児心音が下がり始め、酸素マスクをつけて呼吸法を行っても回復しないため、朝一番で緊急に手術となりました。
手術は全身麻酔になったので私は産声を聞いていません。
気がついたら身体じゅう管がくっついていて、動けませんでした。
次の日、誘発を担当していた看護婦さんが来て手術の詳しい説明をしてくれましたが、私の場合臍帯が通常より10cmほど短かったそうですそのせいで陣痛がきても赤ちゃんが下がってこられなくてとうとう心音が下がったらしいです。

私自身、最後の検診まで順調だったので帝王切開になったこと対してとてもやるせない気持ちになっていましたが、看護婦さんに理由を聞いて帝王切開でよかったと思いました。
無理やり下から産んでいたら赤ちゃんはどうなっていたか分からなかったんですから。

 

~2人目~

 

前回帝王切開ということで二人目の出産も帝王切開となりました。
一人目の時にはHPにも体験談としてUPさせていただいているように、臍帯が通常よりも短く、児心音が下がってきた事によるものでした。
二人目の妊娠がわかった段階で今回は経膣分娩したいと思い、病院を変えました。
(総合病院→個人院)開院して間もないところでしたがスタッフの方や先生がとても親切だったので前回の時より安心して妊娠期をすごせたように思います。


分娩に関しては私の意向は伝えてあったのですが、妊娠中の傷の痛みやお腹の張り具合にプラスして、VBACに挑戦するリスクについて夫も交えて話し合いをさせてもらいました。

VBACについては本人の意向を優先してくれるということでした。
話の最後に先生から「出産はどういう風に産むかではなくて、安全に赤ちゃんを産んでお母さんと一緒に元気に退院していくことが大事なんだよ。」といわれ、この言葉で予定帝王切開を決めました。
手術の2日前に入院ということでしたが、破水感があり手術日の3日前に入院となりました。
手術当日まで張り止めの点滴をして、当日は朝から絶食、午後に手術となりました。
手術は腰椎麻酔(半身麻酔)で、先生と話をしながらの出産となりました。
手術の最中、先生から「帝王切開でよかったよ。」といわれました。
理由は、前回の手術で思ったよりも上の方から切っていたために、その部分が透けて見えるほど伸びきっていたということです。(メスを入れただけで傷口がスーっと開いたそうです。)この状態で陣痛がきていたらおそらく裂けていたんじゃないか、ということでした。
この会話の後無事に子供は生まれ、産声も聞くことができたし、生まれて一番にみる事ができました。

前回は緊急ということで何の選択もできない状態でしたが、今回自分なりにいろいろ悩んだり、先生と話し合ったりできたのはとてもいい経験になったと思っています。
たとえ最後に帝王切開になったとしても、その事を後悔しないためにも先生やスタッフの方たちととことん話し合うことは必要だと感じました。