40.胎児に病気が見つかったため

 

昨年の12月に帝王切開で1人目の子を出産しました。
予定では家の近くの市立病院で出産するはずだったのですが、妊娠26週のとき妊婦検診で胎児のお腹に影が見えるといわれ、

山を1つ越えたところにある大学病院で診察を受けることになりました。


診察の結果、腸の一部が細くなり胎便がお腹に漏れ出しているとのこと。
とにかく様子を見ようということで翌日には入院でした。
2週間の入院の間には、赤ちゃんが生まれた後のことも考えて、車で3時間近くかかるところにある県立のこども病院にも診察に行き、胎児の様子によっては早産になっても帝王切開で生んで治療をしなければならないし 赤ちゃんが死んでしまうという最悪の結果も考えてくださいと言われたり涙、涙の日々をすごしました。


しかし幸いなことに胎児の状態は悪化することなく、37週の正産期を迎えられ普通分娩でも大丈夫だと言われましたが、家族と相談し帝王切開で無事に出産することができました。


こどもは生まれてすぐにこども病院に搬送され検査の結果、小腸閉塞とわかりその日のうちに4時間という大手術を乗り切り、1ヵ月半の入院生活の後元気に退院して10ヶ月を過ぎた今では病気をしたのがうそのように元気に成長しています。


妊娠中は大学病院の産婦人科とこども病院に毎週通い、普通の妊婦さんの何倍も病院に通い涙を流すことも多かったけど、今ではそれも懐かしい思い出として主人と話をしています。
私は帝王切開でしか出産したことないから普通分娩の痛みはわかりませんが帝王切開もつらいですよね。
私が1番つらかったのは約1日半お水が飲めなかったことです。
産んですぐに飲んだり食べたりできて普通分娩の人はいいなと思っちゃいました(^^;)


私の出産予定日は6月27日でしたが、いつもどおり産婦人科(当時は岡山)にて5月の連休明けに検診に行った時、胎児の臀部に奇形が見つかりました。

出産は実家に帰ってするつもりでしたので、さっそく愛媛医大への紹介状を書いてもらい、5月下旬に検査入院を1週間し、お腹の胎児をMRIにて診断して、6月9日に手術となりました。
病名は仙尾部成熟奇形腫という名前です。


こうして胎児に奇形腫ができるのは稀に起こるそうですが、原因はわからないそうです。
切り取った奇形腫は赤ちゃんの頭と同じくらいで、このまま経膣分娩をしていたら、おそらく母子共死亡していたそうです。
そしてこの奇形腫が良性か悪性かによって、子供も死亡するか、生きても下半身付随になる場合や、私の子宮にも奇形腫があれば子宮を全て摘出するかもしれないと言われていました。

幸いにも手術後も母子共に健康で、子供は年に2回大学病院で検査しております。
皆さんいろんな理由で帝王切開していますが、私のような胎児に奇形が見られる場合のケースもあります。
これから生まれてくる子供が異常だと言われた時は、正直いって目の前が真っ暗になりましたが、現在子供はすくすく成長してまるで何事もなかったかのようにすごしております。