帝王切開の理由別体験談
お住まい | 愛知県豊橋市 |
帝王切開の回数 | 1回 |
出産地 | 愛知県豊橋市 |
出産年齢 | 30代 |
子の生年月 | 1998.4・2001.3・2002.8 |
産院(総合・個人) | 総合 |
私は1人目、2人目は経膣で出産しました。
腰痛はありましたが、特に大きなトラブルもなくいわゆる”普通に”出産しました。
3人目も途中まではトラブルはなく、上の子の時と同じように、仕事をしていました。
しかし、今回は9か月で切迫早産になり、1か月自宅で安静にしていました。
臨月に入ったので、動き出し始めたところ、早々におしるし。
1人目はおしるしなし、2人目はおしるしの後半日ほどで陣痛が始まったので、心の準備をしていたのですが、1週間たっても陣痛は始まりません(少し張ったりしていたのですが)。
その間に2度健診を受けましたが、問題なし。
ですが、2度目の健診を受け、「今日は満月だから来るかもね」と言っていた、まさにその夜。
夜中に「パン」という音とともに足の付け根にドロッとした感触があり、すぐにトイレに行くと、鮮血がトイレに広がりました。
慌てて主人を起こし、分娩予定の総合病院へ電話しましたが、その間も血が流れてきて止まらないので横になって電話しました。
「破水の時はナプキンを当てて病院へ行きましょう」なんて本には書いてありますが、全然足りず、車で10分の病院へ着く頃には自分の服も血だらけ、病院の床は血だまり・・・
でも痛みは全然ありませんでした。
すぐに診察をしていただくと、エコーに陰があり、どうやら血らしいということでした。
ただ、赤ちゃんの心音は大丈夫ということで、帝王切開の準備をするものの、少し安心していました。
でも先生がこのままだと母子ともに危険だと言うことで、緊急帝王切開決定。
同意書にサインして、1時間ほどで手術室に入りました。
その間、出血し続けていましたし、赤ちゃんの心音が少し低下してきたし、陣痛が始まったので、自分としてはすごくホッとしたのを覚えています。
麻酔は陣痛の痛みのあるときに刺されたので、全く痛くありませんでした。
麻酔科のある総合病院のありがたさを実感しました(15年前、盲腸の手術で個人病院で腰椎麻酔を受けて、すごく痛かった記憶があります)。
部分麻酔だったので、感触がありました。
赤ちゃんが出てくるとき、すごく気持ちよかった。
経膣の時は”大きなウンチ(ごめんね)”という感じでしたが、これは帝王切開の方が気持ちよかったです。
赤ちゃんを見せてもらえましたが、その後、私は寒気は感じなかったのに震えで奥歯をきつくかみしめてしまい、辛くて辛くて・・・・・。
看護婦さんに頼んでガーゼを口に挟んで何とかしのぎました。
その後1日は意識モーロー。看護婦さんがしょっちゅう来てくれたのは覚えています。
術後も出血が止まらず、点滴に凝固剤が普通より多く入っていたと後から聞きました。
ついでに鉄剤もいっぱい、点滴も人より2~3本おまけに入ったらしいです。
1リットルくらい羊水と血が出たからかな?
2日目からは食事を普通にとれました。体に入っていた管もどんどん取れていき、3日目からは歩き始めました。
術後の痛みは痛み止めが良く効いていたのであまり辛くなかったです。
2人目の時、後陣痛が強かったから、それよりまし・・・と思っていたのもあります。
でも、子宮?体の中が歩くときに引きつって違和感を感じました。
赤ちゃんは出てきてすぐは良かったようですが、アプガースコアーが下がってきたので、NICUへ行っちゃいました。
仮死状態で、上からも下からも出血していたようです。
母子手帳には「メレナ」と書いてあります。赤ちゃんと対面したのは私が歩けるようになった3日目からでした。
7か月たった今、「産後の肥立ち」は帝王切開の方が悪いみたいで、2か月後ぐらいたってもまだ傷跡がうずくように感じました。
上の子が乗ってきてもガードしてしまったり。でも、骨盤はあまりずれなかったからよかった!
私は小柄なので、1人では産めず、経膣の時先生や助産婦さんにお腹を押してもらって産んだんです。
赤ちゃんは低酸素状態の後遺症は今のところないし、帝王切開の子は急に外に出るから呼吸が上手に切り替えられず、酸素を吸入することが結構あると聞いて、ホッとしています。
それに、帝王切開の赤ちゃんは狭い産道を通るというストレスを受けていない分、脳に圧迫がかからずアタマがいいと聞きました。
本当かはこれからわかるのかな?と楽しみにしていますが、3人のなかで一番愛嬌が良く、誰にでも抱いてもらえるのは得な子だな~と思ってます。
帝王切開をして良かったこと。それは、同じような人の気持ちが分かるようになったことです。
私には帝王切開の友人、死産・流産の友人がいます。
また、入院中には同じように帝王切開になった上、子どもがNICUに入った人とも知り合いました。
たぶん私がまた経膣分娩だったら相手も心を開いてくれなかっただろうな、と思います。
相手のことが本当につらく思え、励まし合えたのは自分も経験したからかな?思いやれるようになって良かったです。